球数制限は公立高校にとってチャンス

出版業界は古い体質の象徴的な業界だといっていいが、
高校野球界もなかなかのものだ。
いまだに一人の投手で全部を勝ち抜こうという
チームがいるのは呆れる。
しかも今年のような猛暑でやるなどもってのほか。
早く球数制限のルールを整備したほうがいい。
そういうルールを設けると、選手層の厚い私立高校が
有利になるというのだが、そんなことはない。
こういうルールがないから、公立高校は不利なのだ。
球数制限のルールができれば、チーム作りの段階から
それを前提とした育成方針を取ることになる。
ルールがないばかりに「強い投手がいれば、もしかして
最後まで勝ち抜けるかも」という幻想を抱いてしまう。
ルールができれば、いやでも「複数投手をつくらなきゃ」
という頭になる。これは公立校にとってチャンスだ。
そもそも選手の心身の成長が第一でなく、
大人の金もうけが前提になっているから、
こういうルールづくりが後手になるのだ。
選手ももっと声を上げるべきだろう。