苦しいは楽しい? 

最近、ジョギングをするときに好きな話芸の動画をスマホで流し、

イヤホンで聞きながら走っている。

(もちろん、イヤホンは安全のため片方の耳だけにつける)

思わず吹き出したり、笑顔になってしまうときがある。

そんなときにちょうど向こうから人が近づいてきたりすると、

(自分が近づいていっているのだが)

変な人だと思われないように、とっさに苦しい顔に変換する。

私は笑っているんではない、苦しいのだと。

そこで気づいた、

笑ってる顔とくるしいときのしかめっ面は、

とても似ているということに。

頬が上がり、口角も上がる。

笑顔をつくると、脳は楽しいのだと勘違いして、

楽しくもないのに楽しいと感じるのだと言う。

苦しい時のしかめっ面は、もしかすると楽しいと脳が錯覚して

いるのかもしれない。

よく知られているように、ランナーズハイというのがあって、

ある程度長い時間、長い距離を走ると、脳内には快楽物質が

出て気持ちよくなるという。

ランニングにハマる人はそのせいだというのだが、

実は苦しい時の顔が笑顔に似ているからではないのか。

この仮説が正しい可能性は低いだろう。

だけど、ひまな研究者がもしおられたら、

その可能性についてだけでも一考していただければと思う。