待つ人生

待ち合わせをするとき、私は必ず待たされる。
5分、10分は当たり前。
20分てこともある。
みんな日本人で、島育ちでもないから、仕事ではちゃんと時間を
守れるはずなのだが、私が相手だと気が緩むのか、
だいたい遅れて現れるのである。
仕事では私より早く待ちあわせ場所に現れる人はけっこういる。
でも、私の友人・知人たちはみな遅れてくる。
あまりにもそういうことが続くので、
もう待つ人生なのだと思うことにしている。
待たされるより、待たせるほうが私はイヤなのだからしょうがない。
待っている間、同じように待っている人を観察する。
みんな待ち人がくると、久しぶりの再会なのか笑顔で迎える。
これからちょっとの間、楽しい時間を過ごすのだろう。
大学時代の仲間なのか、何かの趣味でつながった人たちなのか、
それともオフ会なのか、想像してみる。
待っている間を楽しむことができれば、待つのは苦痛ではなくなる。
いや、楽しむまではいかないが、暇つぶしにはなる。