なぜ日本の武家政権では、朝廷を打倒することなく、
天皇の威光を利用しながら権力を集めていく
ということができたのだろうか。
それ以前から、日本には八百万の神の時代があった。
木や岩、山など自然物などあらゆるものを神とする
多神教の世界があった。
自然神が生まれたのは、それだけ自然が厳しかったからだろう。
そのようにして、あらゆる神の世界というベースの上に、
ないかと思う。
武家政権としては、自分が武力に訴えたとき、
大義名分がなければならない。
これがないとたとえ戦に勝っても国民の信を得られないからだ。
自分が権力を握ることを目指すわけだ。
このように考えると、古事記が物語調であることの意味も
理解できる。
物語で感情に訴えなければ、国民からの支持は得られないからだ。