変換

「わかりやすい本を書くのは恥」

と思っている大御所がたまにいる。

そういう人は例外なく大学教授である。

著名な文化人の中にも、

「わかりやすく言ったら負け」みたいな感覚がある人が

いるような気がする。

難しい言葉や言い回しで、素人を置き去りにする。

一般人に伝えるよりも、同業者にバカにされないことを

目的として生きているようだ。

大学の先生というのは、そういう面で大変だなと思う。

私の仕事は、そういう小難しい話を解きほぐし、

わかりやすく、それでいて奥深い話として、

自分のような一般人がわかるものに変換することだ。

大学教授のような、生きる図書館みたいな財産は、

活用しないともったいないからね。