現代におけるお城は、平和と繁栄の象徴だなと思う。
かつて明治になって廃城令が出てから、
多くの城は忘れ去られ、苔むし森に飲み込まれそうに
なっていた。
それが昭和になってから、あるいは戦後になってから、
地域の誇りとして復活させる動きが出てきた。
当然、戦時中はそんなことを考える気持ちの余裕もなければ、
城を改修するためのお金もない。
それが今ではどうだろう。
山の中に埋もれそうになっていた城も思い出されて、
「趣のあるお城」として愛好家が日参するようになっている。
それを受けて、自治体も整備に本腰を入れるようになってきた。
いま多くの城が観光名所になっている。
それは天守閣がある城だけでなく、石垣だけの城もそうだ。
石垣だけの城を見て、ここにどんな城があったか想像する
……なんてことは、心が平和でないとできない。
だからこそ今の時代のお城は、平和と繁栄の象徴なのだ。