しかたないときだけ戦う

カブトムシやクワガタは、そのいかつい風貌から
好戦的な昆虫だと思われている。
しかし、実際はそうではないらしい。
戦うそもそもの理由はエサ場を確保しようとするとき。
それは自分のお腹を満たすためでなく、
エサ場に集まってくるメスを獲得するためです。
メスを得るために戦う
なんとも勇ましいわけですが、そうでもないようです。
明らかに相手のほうが大きくて力が強そうなときには、
戦わずして、敵前逃亡するようです。
無駄な戦いはしないのです。
明らかな優越がつかないときだけ、
しかたなく戦うのが彼らの流儀です。
「男には負けるとわかっても戦わなきゃいけないときがある」
なんてのは、カブトムシの世界には通じないのですね。