トップレベルのスポーツで「楽しむ」とは？
帝京大ラグビー部の９連覇を見てから、
そんなことばかり考えている。
帝京大ラグビー部の選手たちは昨季からこの「楽しむ」という
フレーズをよく使っている。
帝京大ラグビー部のチームスローガンは、何年もずっと
「エンジョイ＆チームワーク」なのだが、
この「エンジョイ」＝「楽しむ」はどういう意味なのか。
たまに海外のスター選手が日本に来て、子供や若い選手に
「楽しむことが大事」と訓示してくれることがよくある。
帝京の選手がいう「楽しむ」と、海外のスター選手がいう
「エンジョイ」はおそらく同じものを指す。
しかし、世間一般が「楽しむ」「エンジョイ」という言葉から
受けるニュアンスとはちょっと違っていると思う。
帝京大ラグビー部のいう「楽しむ」は、
どこかに書かれていたものによると、「自身の成長が感じられて
充実していると感じられている」状態なのだという。
「ワクワクしている状態」というのもあった。
海外のスター選手がいうエンジョイもたぶんこれなのだろう。
私たちが（とくに４０代以上）がエンジョイ、楽しむと聞くと、
「そんなので勝てるのかな」と思ってしまう人が多い。
けれど、考えてみると、楽しめない競技をやっていても
うまくならないだろう。
楽しいからがんばれるのであって、がんばれるからうまくなって勝てる。
根本に「楽しさ」がないと続かない。
この「楽しむ」の境地は簡単ではない。
