ライターの未来

最近、1,2冊、本をつくったことのある出版社が倒産した。
つい数か月前にとても思い入れの強い本をつくったばかり
だったので、かなり面食らってしまった。
自分がつくった本を出した出版社が倒産という憂き目に遭ったのは
実はこの道20年近くになるが初めてだ。
まあ、20年近くやって初めてというのが恵まれているのかもしれない。
これから出版業界はどうなるのか不安にならないではない。
他の出版社を見ていると、出版事業だけでなく、
いろいろな事業を展開しているようだ。
もう本だけでは成り立たないということなのだろう。
ライターも「ある程度の実力のあるライターさんだと年配の方ばかりで」
とこぼす編集者もいる。
あと30年ぐらいこの仕事をするとなると、本を執筆するというだけでは
逃げ切りは難しいだろうと思う。
難しい話をわかりやすく、わかりやすい話はおもしろく書くという
スキルを活かせるところがあれば、メディアはなんでもいい。
自分がもっとも社会に貢献できるところで活躍したい。
そうすれば、稼ぎは自然とあとからついてくるだろうから。