京都の意外な日本一

月刊の雑誌「サピオ」に「まさかの県民性」という記事がある。
そこでおもしろい発見があった。
コーヒーとパンの年間消費量は、京都が日本一だというのだ。
他府県民の勝手なイメージで、和食文化がすごいから、
当然、和食ばかり食べているのが京都府民だと思っていたが、
実際はパンとコーヒーばかり飲食しているわけだ。
そういえば、京都の喫茶店に行ったとき、
300円のコーヒーチケットが11枚3000円で
売られていて、「せいぜいご利用ください」と書かれていて
びっくりした思い出がある。
「せいぜい」というのは、「せいぜいがんばれ」というように、
「まあ無理だと思うけど」というニュアンスを含むものと
思っていたからだ。
これは京都の人たちの独特のニュアンスらしい。
で、京都府民たちは喫茶店によく行くのかと思ったら、
この記事の後ろのほうを見てみると、喫茶代の年間支出額が
出ていて、岐阜が1位で、愛知が2位だった。
京都は家でパンとコーヒーなのだね。
「京都の和食文化はすごいんでっせ」という顔をしておきながら、
家ではパンをコーヒーで流し込んでいるわけだ。
こういうところがなんとも京都府民らしいといったら
怒られるだろうか。
まあ、なんにせよ、京都というのは興味を抱かせる土地である。