大判焼き屋のおっちゃん

ホワイトデーに何もできないので、先んじて
11日に何かしようと考えた。
いつもドーナツを買って帰っていたが、
それでは芸がないと思い、大判焼きを買って帰った。
そこの大判焼き屋のおっちゃんは、なかなかひょうひょうと
したキャラクターで、私はけっこう好きなのだ。
あんこだけでなく、チョコレートやカスタードクリームなどがある。
「何がありますか?」
と聞くと、
「何があるか。はあ…」
わかるだろ!って思う。種類を聞いてるんだよって思う。
横に「小倉あん」「チョコレート」などの札があって、
そこに焼きあがった大判焼きが置いてある。
おいちゃんからすれば、見ればわかるだろということなのだが、
同じトレーの列に札が張ってあるから、どこからどこまでが「あん」で、
どこからが「クリーム」なのかわからない。
なんとか個数を読み取り、小倉あんを2個、クリームを2個、
チョコを1個買った。一個130円だ。
帰ってみたら、小倉あんが3個入っていた。
おいちゃん自身もわかってないんじゃん!てなもんだ。
見ていると、後から来た客も「何がありますか?」と聞いていたが、
「何があるか? はあ…」とけげんな顔のおいちゃんであった。
結局、持ち帰ったが子どもたちはみんなクリームを所望したので、
私だけが小倉あんを食べて、結果オーライとなったのでした。