GDPと幸せ

国政選挙があると必ず景気回復が争点になる。
景気回復と経済成長がセットで語られるのだが、
経済成長は幸せとは連動しない。
経済成長はGDPで計られるものだ。
GDPが増えると、幸せになるとは限らない。
病気やケガをして医療費がかかるとGDPは増える。
治安が悪くなって警備会社を入れるとこれもGDPは増える。
いまは生活に必要なものをだいたい持っているので、
ものが売れなくなっている。
それでもお金を使ってもらうには消費者に不安を植えつけ、
それを解消させるというキャッチコピーで売るしかない。
確かに経済成長が幸せと連動する時期があった。
高度経済成長の時代だ。
この時代を過ぎると、GDPと幸せは比例しなくなる。
選挙では景気回復より、別のことを争点にする必要があるのに、
それを許容する成熟度が国民にない。
いや、あるのだけど、政治家が国民をなめているのだ。
そういう政治家には、来年の参議院選でNOというしかない。