子どもは先導、伴走、後追いで育てる

いまの育児書の中には、親が子どもに聞かせていると、
子どもの自立心が育たない、子どもには自分で選択させる
のがよいと書かれているものがある。
これはもう少し説明が必要だろう。
これは年齢による。
年齢によって、親が、先導するとき、横にいて伴走するとき、
後ろから見守るときという態度を使い分ける必要がある。
登山をするのと同じだ。
最初から山道を子どもを先頭にして歩かせたら、危険極まりない。
だから山歩きに慣れるまでは、親が子どもの先を歩き、
「こっちだ、あっちだ」と方向を示してやる。
小さな子どもは理由を説明する必要さえない。
でも理由がわかるようになったら、理由を説明した上で方向を示す。
そして、小学校に3年生になったころぐらいから、今度は
伴走するという態度に切り替える。
「お父さん、お母さんはこう思うが、お前はどう思う?」
と横に並んで聞いてやり、本人に考えさせる。
そして、15歳、昔の元服の年齢になったら、
「自分で考えてやってみろ」といって、子どもの判断に任せ、
後ろから見守るようにしてやるのだ。
最初から「自分で考えなさい」をやってはダメ。
これは気をつけたいと思う。