「神様はケンカする」か?

みなさんも正月におみくじを引くなんてことがあるでしょう。
昔、明治神宮大國魂神社高幡不動高尾山薬王院という
京王線沿線の神社をハシゴするという人がいた。
もちろん、大晦日から元旦にかけてだ。
「そうやっていくつも神社行ったら神様がケンカするよ」
というが、本当だろうか。
そんな神様って仲悪いの?
神様同士は仲がいいも悪いもないだろう。
じゃあ、七福神はなぜみんな同じ舟に乗っているのか。
あれは呉越同舟なのか。
そうではなく、神様はたくさんいてもいいよ、ということだろう。
日本は昔から、自然の神を崇拝してきた山岳信仰シャーマニズム
国であり、呪術によって政治が行われてきた。
海の神、山の神、火の神、風の神などがいて、
木や山や岩に神が宿ると考えた。
それは自然環境が厳しかったからだ。
そのころから自然災害も多かったに違いない。
そういうあらぶる自然を沈めるために、神としてあがめ、祀ってきた。
だから、ゴッドは本当は神ではない。
ゴッドはアラーであっても、神ではない。
日本では神は八百万いるから、いちいきケンカしてたらキリがない。
だから、神社に行っても寺に行っても、教会に行ってもいいのだ。
私のベースにはこの自然崇拝、山岳信仰、先祖崇拝がある。
その上に、実家の系統の仏教があり、その上に哲学としてのキリスト教
神道儒教などの諸宗教がある。
だから私はこれからも寺にも行くし、神社にも行くだろう。