コピペの意味

小保方さんという女性研究者がSTAP細胞という
万能細胞の作成に成功したということで、話題になったが
今度はその論文や、博士論文などにコピーされた文章が
入っているとかで、疑惑として報道されている。
博士論文というのが、どういうものなのかわからないので、
ある高校の同級生に聞いてみたら、コピペはよくあること
というではないか。
コピペがあるかどうかはあまり重要でないのではないかと
いう気もするのだが、どうなのだろう。
引用の場合は、コピペしたほうが正確だ。
引用とは、自分の主な主張を補足する材料として載せるもので、
いわば、「参考としてこういうこともありますよ」とか、
「前提としてこういうことが明らかになっていますよ」という意味で
載せるものだと思われる。
本質をみたとき、重要でない面はコピペでいいと思うのだ。
科学というのは、すでに明らかになっている法則を
効率的に学び、その上に積み上げていくことで進歩する。
だから、すでに明らかな事象については、自分で検証せず、
他の論文をひっぱってきて、
「こういうことがすでに明らかになっています」ということを前提として
新たな議論をつきつめていけばいいのだ。
私も原稿で「引用」するときには、コピペする。
引用だから、引用箇所は正確である必要があるからだ。
しかし、自説を述べるときには参考にした文章をそのまま載せる
ことは絶対にやらない。自分の中で租借して、新たな文章にする。
もしそのまま載せたいなら、それは「転載」の範疇となり、
著作権者の許諾が必要となる。
許諾を取らずに無断で載せると、著作権侵害となる。
この「転載」と「引用」の意味をきちんと理解することが、
このようなブログを書く上でも必要だ。
疑惑の真偽はともあれ、
STAP細胞は素晴らしい技術であるようだから、
ぜひとも成立してほしいのだがなあ。