『プラトーン』

「原爆は必要なかった」という主張をして、
日米で注目を集めているオリバー・ストーン監督の代表作。
チャーリー・シーン主演で、ベトナム戦争を描いている。
この映画が特徴的なのは、ヒロインが登場せず、
すべて戦場のみのシーンで構成されているということ。
もう完全に男くさい映画である。
米国にとってベトナム戦争がいかに不毛で、無謀な戦いで
あったかが浮き彫りになるようなメッセージがある。
兵士たちは過酷過ぎる環境と、マリファナによって
徐々に正気が保てなくなっていく。
チャーリー・シーン演じる若い兵士のテイラーも
途中狂気に走る。
残虐シーンも多いけれども、メッセージを伝えたいための
演出であり、嫌な気持ちにはならなかった。
こういうまじめなテーマの映画を、きちんと飽きさせず
見せる監督の手腕はすばらしいと思った。
戦争映画の中でもとりわけ好評価であるわけだなあ。