最近の日本人の傾向

「そちらのスーパーで買ったバナナの皮に小バエが
たかってるんですよ。大問題ですよねえ?」
というテレビCMがある。
あれって、まさに今の日本人を象徴している。
「お客様は神様です」という標語は、商品やサービスを提供する側が
「お客様のほうを向いて商売しましょうね」という意味で言っていたのに
お客様のほうが自分を神様と勘違いするようになってしまった。
金を出せば何でも通ると思っている人が増えた。
政府や役所、学校などに対してもそう。
お客様的な権利を主張する。「こちとら税金払ってるんだぜぃ」てなもんだ。
お客と商売人は対等な立場であるはずだし、
政府や役所、学校といった公的なものに対しては、
「自分たちも一緒になって作り上げていく」という姿勢が必要だ。
金を出せば誰かが完璧にやってくれるという錯覚をぬぐい去るのは
なかなか大変なことだろう。
この日本人の傾向はしばらく続きそうだ。