もう30代も半ばになると、いま流行っているものについて
気安く賛同できなくなってくる。
一言、物申したくなる。
迎合していると思われるのもイヤという側面もあろう。
そんなわけで、AKB48の評価も分かれる。
「なかなか曲はいい」という人もいれば、
「あんなの人数でごまかしてるだけ」という人もいる。
なんにせよ、売れているという結果を出していることは事実だ。
AKB48が結成1年目のときに雑誌に記事を書いたとき、
まさかここまで売れるとは思ってもみなかった。
ここ1年ぐらいでやっと顔と名前を5,6人覚えたぐらいだ。
曲もいくつか聞いている。
彼女らのいまの実力は、音楽に関しては素人だからわからないし、
ダンスがどのくらいのレベルにあるのかも知らない。
でも初期のころの歌といまの歌を聴き比べると、
確かにKARAや少女時代など、世界で活躍するKポップには
敵わないだろうけど、明らかに成長している。それは確かだ。
最初はまるっきり学芸会レベルだったが、
いまは鑑賞に耐えうるものになっている。
なんだか地方予選で2、3回選で姿を消してたチームが
全国優勝しちゃったようなものだ。
放課後の部活動のような雰囲気はちょっと気になるけど、
がんばっていることは伝わってくる。
成長段階が見える、がんばりが伝わってくるというのが、
このグループの売り出しポイントなのだろうなと思う。
だったらなおさらのこと、他のグループが口パクしても、
AKBは下手でも断固として口パクしないほうがいいのになあ。
まあ、そんなことを思うのだが、やっぱり聴かないで
見ないで、「ダメ」っていうのはフェアじゃないよね
と思ったのでした。