人間らしさはどこへいった

テレビの音楽番組では、口パクが常套手段。
そうなったときから、歌番組はほとんど見なくなった。
最近では、生歌を歌いながら、一部分だけCD音源にしたりするそうな。
そういうのが可能になったことにまず驚く。
でもって、そういうことを当の歌手に秘密でやっているというのだから
さらに驚くではないか。
これは人間重視ではなく、テクノロジー重視の象徴だよね。
「失敗もあって、それが人間ってものでしょ」
という人間への基本的な理解がどっかにいってしまってる。
人間らしさへの信頼ってものがない。
人間って、そんなしょうもない存在だったのか。
スポーツのビデオ判定もそうだよね。
じゃあ、なぜ信用できない人に審判をやらせているのだろう。
「誰だって失敗するよね」そういう穏やかな社会がいいよね。
こういうテクノロジー重視のやり方は、いまに始まったことじゃないし、
これからもどんどん進む。
これを止めることは、イエス・キリストが復活して、
「やめとけ」っていう以外に無理だろう。
でもね、自分だけは人間重視をやめないよ。
だって、自分自身が人間だから。