京都は水の都でもあった

京都で「琵琶湖の水が放射能で汚染されたら大変」という話を聞いた
出来事を、京都在住の人にも話してみました。
でも、京都は水には苦労しないとのこと。
なぜなら、京都は現在も地下水が豊富で、その水が汲める社寺仏閣がある
ことはもちろん、路地や通り沿いには地下水を汲んで持ち帰れる場所が
点在しているというのです。
しかも井戸ではなく、蛇口がついていて、誰でも持ち帰れるように
なっているらしいのです。
京都の水がミネラル分の少ない軟水であるのはよく知られていますね。
そのため、昆布のだしがよく出る。
水にミネラルがたくさん入っていると、浸透圧の問題で
うまみが出ていかないため。
だから関西のうどんはこんぶダシなわけですね。
日本の地下水は関東など一部を除いて、ほとんど軟水であるらしい。
平安京をつくるときに京都を選んだのは、琵琶湖だけでなく、
地下水が豊富だったことも理由だったのではないでしょうか。
岐阜などは水が豊富なイメージがあるのですが、
京都も水の都だったのですね。
今度行ったときには、地下水の蛇口を探してみたいと思います。