国土を守るということ

尖閣諸島の問題に関して、財界は早く事態を鎮静化して
ほしいようだけど、経済のために尖閣を放棄するような
ことがあっては絶対にいけない。
このことは、日本人が肝に銘じておくべき。
国家の基盤というのは、突き詰めれば人間でも社会でもなく、
領土でしかない。領土だけは入れ替わることがないからだ。
領土を軽んじる国は、他国から軽んじられる。
国土を守ることは、安全保障の根幹なのだ。
そういう意味でいえば、日本の森林をいろんな意味で
豊かにしていくことも国土保全である。
最近、外国人が水源地を買うような話もある。
これから水資源問題が出てくるといわれているのに、
日本は水においては潤沢であると錯覚している。
日本近海が豊かな土壌になっているのは、
森林が栄養豊富な水を海に供給しているから。
水源地を管理できなくなれば、森林の水を生む機能を保全する
ことができなくなり、日本にも水資源問題が勃発する。
国土を守ることは、常に経済問題より優先する。
私たちは、当たり前にあるものを普段から意識できない。
だけれども、失ってからでは取り返すのはとても困難になる。
尖閣諸島や水源地は日本人の手で管理すべきものであり、
絶対に手放してはいけないものなのだ。