「ママには内緒だよ」

子どもというのは、お菓子を際限なく食べる種族である。
だから、できるだけご飯を食べさせ、お菓子を食べさせないように
するのが大変なのだ。
先日、浜松に行ってきたので、「うなぎパイ」を買ってきた。
朝食後に小腹がすいたので食べようと思ったが、子どもが見ている。
絶対、よこせというに違いない。
そこで、長女に「ママには内緒だよ」とひそひそ声でいうと、
嬉しそうな顔をして、「うん、うん、わかった」とひそひそ声で返す。
わからないように「うなぎパイ」を食べていた。
翌日、細君に「昨日、『ママには内緒だよ』ってお菓子あげたんだけど、
食べたかどうか、聞いてみて」といってみた。
「昨日、お菓子食べたの?」
「うん、食べたー」
「誰にもらったの?」
「・・・・・・」
私からもらったことは言わなかった。
そのときの困った顔といったらなかった。
笑いかけたが、その後、困った顔を思い出し、
ちょっと悪いことしたかな、と反省した。
試すようなことをして悪かった。
長女は私の期待に答えてくれた。
うれしかったなあ。
もうこんなことはしないようにしよう、しばらくは。