ご当地グルメは全国展開してはいけない

最近、ご当地グルメが流行である。
焼きそばとか焼きうどん、カツ丼など、もっぱらB級と言われる
料理を、その地域で独自色を打ち出した味付けにしたものだ。
ご当地グルメとして私がもっとも偏愛するのは、
徳島ラーメンである。
本場でも食べたことがあるが、男たちを魅了してやまないその味は
しばらく食べないと禁断症状が出てくるほどなのである。
東京には、私が確認したところでは早稲田と池袋でしか食べられない。
そのどちらもいまいちであった。
なんか違う。
変に東京風にアレンジしないでほしい。
こうしたご当地グルメはすぐに全国展開してしまいがちだ。
一瞬、あの○○が東京で食べられるのかと小躍りしそうになってしまうが、
それを食べたときの味はそれほどでもないことがしばしば。
やはり旅情がプラスされないと感動の域には届かない。
東京でいつでも食べられると思えばそのスペシャル感も失せる。
ご当地グルメは「そこ」に行ってこそなのだ。
ああ、なんかグルメ旅行に行きたくなってしまったよ。