活字の未来

活字文化の未来を考えると、これまで書いてきたように


1.グーグルブックで書籍のページをネット上で見られること
2.書籍(電子書籍)が携帯端末で読めるようになること
3.スクリブドで誰でも読者に作品を売れるようになること


これらの三つの状況から、どのような展開になっていくのか。
考えられるのは、


1.これらの環境に対応できないつくり手は衰退する
2.読者は安価に読みたいものを手に入れられる
3.紙媒体と電子媒体が棲み分けされる


というのが、とりあえず思いつく変化だ。
つくり手にとっても読者にとってもよい変化が起きる。
紙で残す価値があるとされるものだけが紙で読まれ、
情報を読み流していくだけの活字はネットでだけ読まれる。
すでに音楽業界で起こっていることが数年遅れて
出版業界に起こると思っていいだろう。
私たちつくり手も間違いなく変化を余儀なくされる。
ただ、私たちは表現をすることが目的なので、媒体はどこでもいい。
だからネットで読まれようが、電子媒体で読まれようが、
紙で読まれようがかまわない。
より多くの人に、新しい知恵であり、生き方であり、情報を発信して
いくことが目的である。(もちろん日々の糧としてのお金儲けは必要)。
だから、もちろん本への思い入れは当然あるが、本に書かなくてもいい。
その情報によって誰かが救われたり、元気が出たりするようなものを
つくること。それが目的である。
環境は変わる。
「生き残るのは強いものや賢いものではなく、環境に適応したものだ」
偉人の言葉をかみ締めつつ、新しい展開を日々模索中である。