交換日記という手法

ある既婚男性のお友だちとお酒を飲みにいったとき、
奥さんと交換日記をしているという話を聞いた。
「していた」ではなく、「している」というのだ。
遠距離恋愛のときから継続しているのだという。
日頃あったことや相手に対して思っていることを述べ合う。
私の場合は、奥さんからどんなことを言われるのかと怖いが、
コミュニケーションの手法としてはとてもいいことだと思った。
先日、新聞にも上の兄弟と年の離れた三番目の子と交換日記を
続けている主婦の話があった。
上の子供たちが手のかからなくなったときから働きに出たので、
幼かった3番目の子とのコミュニケーションを補うためだったという。
これもとてもよいことだと思う。
それで、また思い出したのは、
以前取材した、中小企業を中心とした経営コンサルティングをする
有名なコンサルタントさんの話では、クライアントの社長に
「社員さんと交換日記をするといいですよ」とよく言うらしい。
社内の風通しがよくなったり、社員の「気づく力」が
アップするからだというのである。


みんなが忘れていた交換日記という手法は、
人間関係がギスギスする今の世の中にはうってつけの方法ではないか。
ちなみに、この経営コンサルタントはこうも言っていた。
「メールやケータイの時代だからこそ、手書きの文字が受けるんです」


話は元に戻るが、夫婦仲がギクシャクしだしたら、
私も自筆の文書をしたためてみたいと思う。
何事も先手必勝である。