大事にするもの

近所にする取引先の会社の社員のご夫婦とは、旦那さんと一度仕事を
したことがあり、奥さんが同僚だったことから、一度飲み会を
ということで、最寄り駅の焼き鳥屋さんで一杯やった。
あちらのご夫婦にも2歳になったお子さんがいて、
その子はすでに保育園に通っている。
共働きらしいが、聞けば毎月7〜8万円の保育園の料金を
払っているという。
しかも近くに保育園がないので、通勤で途中下車してあずけている。
他人事ではないと思って聞いていた。
「子どもって、手がかからなくなるとお金がかかるんですよね」は
至極名言である。
だいたい保育園の数が少ないのに、これだけ高いと保育園にあずけて
働きに出ても家計に残るお金はあまりないだろう。
最近、保育士の資格がある人の自宅に子どもをあずけられるシステムを
はじめようという機運があるが、どこまで浸透するやら。
そういう話をしていたら、近くの産婦人科病院が分娩の予約が取れない
という話も聞こえてきた。
産院不足もいまだ解消される気配はない。
こういう話を聞くたびに思う。
「大事にするべきものが違うんじゃないか」と。
保育園とか幼稚園とか学校とか、老人施設とか病院とか、
そういうところにお金をかけたほうがいいような気がする。
高速道路が1000円で走れるのも大事だし、
給付金をもらったら嬉しいけど、これらの施設も大事だと思う。
まあ、目先の景気のよさだけを求めて政治家を選んできた
私たちが悪いのだけどね。