トルティーヤの危機

メキシコでトルティーヤの危機が囁かれている。
お酒のおつまみとして知られているトルティーヤ。
原料のトウモロコシの価格が高騰しているかららしい。
なんでそんなことになっているかというと、
トウモロコシからつくられるバイオエタノールの生産が
増えたからだという。
メキシコでは抗議デモが起こっている。
トルティーヤで抗議デモというのは、おもしろい。
「われわれに安価なトルティーヤを!」と言っているわけです。
トルティーヤも大事だけど、バイオエタノールも大事です。
まあ、しかし、トウモロコシの価格が変動するぐらい
メキシコではバイオエタノールが普及しているんですね。
トウモロコシが生産される過程で二酸化炭素も吸収される
わけだから、温暖化対策としては有効だと思います。
食物を栽培する限り、エネルギー源は無尽蔵になるのだから、
エネルギー問題は解決するはずだ。
問題は、石油マネーで利益を得ている既得権益と、
どうやって政治的に決着をつけるかだ。
エコ分野では世界的に突出した技術をもつ日本が、
なぜバイオエタノールの普及が進まないのか。
政治的な陰がちらつく気がするのは、私だけだろうか。