困ったときは「ノー!」

アメリカ旅行でもうひとつやってしまったのを思い出した。
アメリカ行きのインターコンチネンタルの機内でのこと。
まだ飛行機が離陸する前のことである。
嬉しくなってしまった日本人男性(私のことです)は、
席についているファミコンのコントローラーのようなものを見つけた。
アメリカの飛行機にはじめて乗る田舎者(私のことです)は、
調子に乗っていろんなボタンを押しまくっていた。
すると、女性の客室乗務員さんがやってきて、
「%#$¢η∽%#? コール・ミー?」
と聞くので、うろたえた典型的日本人(私のことです)は
「NO!」とやった。
けげんな顔で去っていくアメリカ人女性。
すると今度は、日本人の客室乗務員(男性)がやってきて、
「どなたかコールボタンを押されましたか?」という。
私はここで初めて事態を察知した。
「あのボタンだったのかっ!」
なので、「すいません、大丈夫です」と謝った。
けげんな顔で去っていく日本人男性。
たぶん、最初の女性は
「あのへんの席に変な日本人がいる。日本語で聞いてきて
くれないだろうかペラペーラ」
と言って、日本人に助太刀を頼んだに違いない。
その日本人(私です)は、
「わからないボタンを押しまくってはいけないのだ」
ということを理解し、間違えたら謝るということを学んだ。
なんにせよ、海外旅行は学ぶことが多い。
失敗したときは特にだ。
だが、そういうのがあるから思い出に残るし、
たのしいのもまた事実である。