どれも本当です!

私はライター稼業8年目ですが、
仕事をしていてよく思うのは、子どものころから親や先生などから
言われてきたことはどれも本当だということです。
現代人に居酒屋で話すと、
「それはきれいごとだ」「それでうまくいったら苦労しない」
と言われてしまうようなことこそが、大切なことなのだ。
仕事では世間から注目されている人に話を聞く。
「成功」の軌跡を丹念に聞くのです。
すると、彼らが言っていることには共通点があります。
「マジメにコツコツやること」
「嘘をつかないこと」
「間違ったらあやまること」
「人に何かしてもらったら、お礼を言うこと」
「失敗をおそれないこと」
「やればできる」
などです。
本の中身は何かしら新しいものがあるものですが、
それは二つのパターンしかありません。
ひとつは、「結論は新しくないが、結論に至る過程が新しい」
もう一つは、「結論自体がまったく新しい」ものです。
書物の7割か8割は前者のパターンじゃないかなと思います。
「今までよく言われてきたことだけど、
なるほどそういう過程で説明されるとよくわかる」
というものです。
成功者たちの話もそれぞれの体験にまつわる格言らしき言葉の
薄皮を一枚一枚剥いでいくと、最後はさっき書いた
ようなことを言っているんだなとわかります。
でも、こうした正論を実際に口に出していう人が少なくなって
しまった。
なんなんでしょうか、このニヒリズムみたいなものは。
「なにカッコつけて言ってんだ」みたいな感じ。
でもね、ほんとそうなんです。
自分で本をつくっておいてこう言うのもナンですが、
自己啓発の本を買って読まなくたって、
成功者の体験記の本を買わなくても
親や先生や上司が言うことを、
本当に噛みしめてみれば十分足りるんです。
子どものころから大人に言われてきたこと。
「続けることが大事だよ」
「がんばれば何にだってなれるよ」
「諦めなければ絶対にできるよ」
は、どれも本当です。