この日になると、「もうあれから〇年経つのか」とちょっと思う。
検索窓に阪神淡路大震災と書くと、続けて予測で「いつ」と出る。
それくらい時間が経ったのだ。
1995年のことだからもう29年になるのか。
この4月から東京に出てきたので、東京生活もそれだけ経った。
当時、この時期は一浪後に大学受験をしていた。
私も大学受験を控えていたのだが、当時のセンター試験は
受けずに、私立大学を受けようとしていた。
地震の2日後、高校に訪れると、同じ浪人仲間たちが
テレビの前に集まっていた。
「ああ、みんな関西に進学した同級生のことが気になるんだな」
と思って、テレビのほうに回り込んでみると、
画面にはセンター試験の平均点だかなんだかが出ていた。
試験の結果を報じる番組にみんなが見入っていた。
「まあ、それはそうか……」と思った。
ただ、それだけのこと。
幸い、関西に進学した同級生で震災で亡くなった者は
いなかったと思う。