楽観性と悲観性の使い分け 

3.11後にレジリエンスという言葉が出てきて、

しばらくよく聞かれるようになったが、

今後もたぶん重視されることになるだろう。

レジリエンスとは、心の回復力といわれるものだ。

復元力ともいわれる。

どんな過酷な状況でもへこまないメンタルタフネスを

いうのではなく、へこんでもぽっきり折れない、

心のしなやかさのことをいう。

転ばないのではなく、転んでも何度でも立ち上がれる

ことをいうのである。

まさに子どもにも身につけさせてあげたい態度だ。

このレジリエンスを高める方法はいくつかあるのだが、

参考になったものを一つ紹介してみよう。

考え方において、

「自分がコントロールできる事柄については悲観的に」

「自分がコントロールできない事柄については楽観的に」

考えることである。

たとえば、大学受験を控えているというとき、

楽観的に考えて勉強しなければ合格しないだろう。

「このままでは受からない」と悲観的に考えて、

猛勉強するのがよい。

逆に、「倍率が高いから受かりっこない」などというのは、

考えないようにするか、楽観的に考えるしかない。

大学入試の大学は自分ではコントロールできないが、

自分の試験の点数は努力次第でコントロールできるからだ。

楽観的に考えてばかりでもダメ。

機能する楽観性、悲観性を身に着けないといけないってことだ。