よい話は記事にならない。
このことをニュースバリューがない、という。
私が知っている限り、よい話を積極的に取り上げているのは、
西日本新聞社しか知らない。
以前、暗く悲しい話ばかりがネットニュースで流れてくるので、
よい話を探して、夫婦で教え合うことにした。
やってみてわかったのだが、本当によい話というのは少ない。
よい話は自慢であったり、夫婦であれば「のろけ」になったりして、
人々の感情を逆なでしやすいのかもしれない。
逆に悪い話は、「私はこの人たちよりまとも」
「彼ら彼女らより自分は不幸ではない」
と思うことができ、好まれるのである。
詐欺を未然に防いだこととか、徘徊している人や迷子の幼児を
保護した人が表彰された話などを書いている。
これらの記事につくコメントは、ほんの数件だ。
西日本新聞は地方紙ではあるが、意欲的な取り組みをしている
新聞社であり、動向を注目している。
こういうメディアが増えれば、
世の中はちょっとは明るくなるかもしれない。