「貸し」をつくることで人間関係は続く
お金は関係を終わらせるときに使うもの
割り勘を拒む若者がいるんですってね。
おごられると対等にものが言えないからとかそういう理由らしい。
貸しをつくりたくないというのもあるのかもね。
私が若いころは年長者に堂々とおごられていた。
貧しかったからだが、貧しくなくなって自分で払う、
払いたいといっても払わせてくれなかった。
「まだおごられておきゃあいいんだよ。
その代わり、自分が年長者になったら下のものにおごってやれ」
とそう言われたものだった。
そして、いつしか割り勘で払うようになった。
やっと一人前として認めてもらえたようで嬉しかった。
損得だけで人生を考えていくと、こういう感情は理解できまい。
もう年下の人たちにおごれる年代になった。
どんどんおごって行きたいと思う。