「これは大丈夫」の情報が少なすぎる。
コロナウイルスのことだ。
路上飲みをしている若者の映像を見たりすると、
どうしても危険性を叫ばずにはいられない。
だから、「これをしてはダメ」の情報ばかりになる。
どこかでお札やコインからも感染する可能性が指摘された ので、
お金を触ったあとに手洗いするほうがいいらしい。
しかし、いまはいろんなことがわかってきて、 接触感染は
極めてまれであることがわかってきた。
いま感染しているのは空気感染がメインという。
ということは、換気のほうを伝えたほうがいいということになる。
春と秋に感染が減るのも換気されているからではないか。
「お金から感染する」はやはり言い過ぎなのだ。
多くの報道の場合、「対策がダメな人」に向かって警鐘を鳴らしたり、
注意喚起したりする内容がメインになる。
これは報道する側の立場の人が、「何かしら、人の役に立つ情報を」と
考えるからだ。
しかし、「対策がダメな人」に向かってした報道は、
多くの場合はそういう人に届かず、「対策が十分な人」に届く。
言うまでもなく、「対策が十分な人」はすでにそうした情報を
ふんだんに受け取っているからだ。
だからこそ「対策が十分にできている」のである。
「対策がダメな人」はそもそもこういう情報を受け取らず、
自分に都合のよいように解釈してしまう。
いまはもう「こういう対策をしよう」という情報は出尽くしている。
これからは「これは大丈夫」の情報を出していかないといけない。
それは特に不安になりがちな出産前後の人たち、 メンタルに不調を
かかえる人たちに届けないといけない。