古いルールに則って変えよ 

メディアとスポーツ

この関係はどうあるべきなのか、大坂なおみ選手の発言を

聞くと、考えさせられる。

ゲーム後の記者会見を拒否するというのだ。

なんせ、選手の心境を考えない質問を浴びせられるから

というのが理由らしい。

他の記事など見たところ、ほとんど賛同はない。

当然だ。

スポーツはメディアと一緒につくっていく側面がある。

意にそぐわない質問や不快な質問をされたら、

笑って「ノーコメント」と答えればいいし、

度を越していたら、「もうちょっと配慮してほしい」

といえばいい。

それでも改善されなかったら、大会主催者や協会など

しかるべき機関に向けて問題提起をすればいい。

会見ボイコットというやり方は、改善を求めているのだとしたら

賢いやり方だとは思えない。

しかるべき機関に向けて問題提起をするやり方はたしかにめんどくさい。

周囲を巻き込むために根回しもしないといけないだろう。

周囲から共感を得てこそ変化は起こせる。

めんどうだけど、それが関わる人たちを尊重したやり方だ。

SNSという自分のメディアをもっているために、

マスコミを使わなくても自分で発信できると考えている人を

ちらほらみかける。

自分の意見を発信するだけならそれでいい。

しかし、それ以上を望むなら、つまりシステムの改変を

望むなら正規の手続きを踏むべきなのだ。

手続きが不備なときも、その手続きをもって

変えることが必要なのだ。

古い謎ルールは確かにいっぱいある。

変えたかったら古いルールに則ったやり方でやることだ。