天理大、悲願の初優勝

大学ラグビー選手権決勝は、天理大が優勝した。

戦前26-19ぐらいで早稲田を下すものの接戦になると予想したが、

フタをあけてみると55-28という打ち合いのゲームとなった。

ぶつかり合いの場面では天理が少し優勢に感じた。

キーマンは天理の13番、フィフィタ選手だった。

自分がマークされているのをわかって序盤は、裏へのキックを多用、

中盤はパスに切り替え、終盤はランとパスを併用していた。

早稲田はフィフィタを警戒せざるをえず、

2,3人をかけて止めにいくが、パスでつながれてフリーになった

選手に走られてしまった。

スクラムでも早稲田を圧倒。スクラムを押し込んでこぼれたボールへの

反応も早く、トライを奪う場面もあった。

終始、早稲田が劣勢だったが、序盤からいろいろな攻撃方法を試すなど、

工夫が見られたし、4トライも奪ったのはさすがだった。

関西勢の優勝は36年ぶりらしいが、この勝利以前から東西の差は

縮まっていたように思う。

東西うんぬんより、ラグビーのレベルが全国的に高まるように、

またすそ野が広がるようなことを考えていくべきでしょう。

ともかく、天理の類まれな努力を賞賛したい。

素晴らしいラグビーを見せてくれた。

来年は天理と帝京で決勝戦を見たいものだ。