ダム破壊とニューディール政策

アナと雪の女王2」を見たのだが、

話の内容がよく理解できなかった。

なぜダムを破壊しなければならなかったのだろう。

アメリカでダムといえば、ニューディール政策である。

1930年代にルーズベルト大統領が展開したこの政策では、

テネシー川流域開発のひとつとして治水と発電のための

ダムを建設し、他の地域でも多くのダムがつくられた。

ニューディール政策は、財政出動による恐慌の回避という、

名目もあったわけだが、この政策は奏功した。

日本でもその後、多くのダムがつくられたのは、

アメリカでの成功を見ていたからだ。

そのアメリカでつくられた映画で、ダムが壊されるというのは、

感慨深い気がする。

100年近く経って、発電や治水と、環境を天秤にかけた結果、

環境を守るという認識がアメリカでは強くなっているのか。

日本の場合、発電より治水の側面が大きい。

私は自然環境を守りたい派だが、ダムについては悩ましい。

これ以上つくる必要はないが、壊せばいいというものでもない

という気がするのである。