叱るな、笑うな

高齢者が子どもの声を騒音ととらえるようになった。

もちろん、それは一部の高齢者なんだけど、

子どもを持つ身からしたら、ちょっとそれってどうなんだ

と思わずにはいられない。

子どもは確かにうるさいし、騒がしい。

そんなに大声でなくてもいいのに、ボリュームが大きすぎる。

でも、子どもはそれを通して、適切な声の大きさを

学んでいくのである。

ときどき、カフェで取材をしていて、隣に声の大きい高齢者がいて、

話が聴きとりづらいことがある。

目の前の人より、よほどその人の声のほうが入ってくる。

高齢者で耳が悪くなると、自分の適切な声の大きさが

わかりにくくなるんだそうだ。

それを知ってから、高齢者の声の大きさは「そうなんだな」と

思うことができるようになってきた。

「子供叱るな来た道だ、老人笑うな行く道だ」

そんな言葉があるけど、その通りだよね。