強い刺激がないと、言うことをきかなくなる

長女が通う幼稚園は、満3、4、5歳児が通う3学年制だが、
満2歳児が通うクラスがある。
次女(2歳10カ月)の強い希望で、春からそのクラスに
入れるということで、妻が説明会に行ってきた。
そこで妻が園の方針を園長から聞いたので、
帰宅して私にも説明してくれた。
ものすごくかいつまんでいうと、次のようなことになる。


この幼稚園では叱らないようにしている。
叱ることで言うことを聞かせていると、
どんどん叱る刺激が強くならないと言うことを聞かなくなり、
最終的には暴力という刺激に親が訴えるようになる。
そうならないように、叱るより諭すように本人に言って聞かせ、
自己肯定感が得られるように指導していく。


とのことである。
「どんどん叱る刺激が強くならないと言うことを聞かなくなり、
最終的には暴力という刺激に訴えるようになる」
というのは、おそろしいことだなと思った。
確かにそういう側面はある。
「●●しないと、●●させない」という恐怖に訴えるやり方もそうだ。
いわゆる懲罰的な従わせ方である。
これもどんどん程度がひどくなると、体罰につながるかもしれない。
ついついやってしまいがちなのだが、
子どもの恐怖に訴えるようなやり方はあんまりよくないと思って、
最近はあまりやらないように気をつけている。
できるだけ声を荒げないようにして、静かに諭すようにしている。
それでも効果のあるときとないときがあるが、試行錯誤を続けるしかない。
自己肯定感を得やすい人と得にくい人というのは、
ぼくの考えでは持って生まれた気質の面が大きいと思うけど、
認められ、褒められて育った人と、叱られ、けなされて育った人では
やっぱり「自分って捨てたもんじゃない」と思える頻度は、
違ってくるだろうなと思う。
こうした方針には、時代背景も濃く反映されていると思う。
今の時代には今の時代の育て方があるのかもしれませんね。