「なぜ働かないといけないの」
と中学生が池上彰さんに質問する番組があった。
なんか演出の臭いがするけど、
改めて考えてみる価値はあるテーマだと思った。
私は考えることはこうだ。
スタジオに来るまでにみんなはどうやってきたのかな。
電車とかクルマとか、飛行機に乗ってきたかもしれない。
そうやって移動できるってのは、
誰かが電車やクルマや飛行機をつくっているからだよね。
誰かが電気や燃料をつくって、誰かが操縦しているからだよね。
考えてみたらね、今来ている服や、今朝食べたパンだって
誰かがつくったものだよね。
誰かがそうやって仕事をしているから生きられる。
人には仕事をさせて、自分は仕事をしないって言う人が
増えたら、この世の中は成立しない。
いいとこどりは許されないっていうのが、この世の中のルール。
乗り物に乗って、服を着て、ご飯を食べるってことは、
自分も仕事をしないといけないってことだ。
誰かがやらなければいけないからやるんだ。
誰かがやらなければいけないっていうと、
義務みたいに感じるけど、仕事というのはしんどいだけの
ものじゃないんだ。
つくったり、表現したり、人の世話をしたりすることは、
楽しいことも多いんだ。
それによって誰かが笑顔になったり、
ありがとうといって感謝されたりすることも多いんだ。
乗り物に乗って快適だなと思ったり、
オシャレな服を着て気分がよくなったり、
おいしいものを食べられたりして幸せな気持ちになったり
することがあるだろう。
それを今度は自分が逆の立場になって、
人に与える立場になってみる。
そしたら笑顔や感謝が返ってくる。
だから仕事が大変でもみんなやっているんだ。