大人のいうことには矛盾がある

命のつながりを道徳で教えることが大切だと、
学習指導要領では謳われている。
たくさんの先祖がいて、命のバトンを自分がいま
受け取っているのだということを学ぶことが大事だという。
でも、いま学校で「だからこそ、自分も結婚して子供を産んで、
命のバトンをつなぎましょう」といったら、
社会から袋叩きに遭う。
「自分が命のバトンを受けついていることを意識しましょう」
と一方でいっておきながら、
「子供を産むかどうかは自由」は矛盾している。
自然に結婚して子どもを産むということを多くの人が
やっていて、疑問をもつことがなかった時代は
あえてそんなことをいう必要はなかった。
ひとつだけ言えるのは、自分の存在が肯定できるなら、
子供をもつことも肯定できるはずだ。
自分の親が子供をもつことを肯定しなければ、
自分はいなかったわけだから。