危機感はほどほどに

子どもを持つ親としては興味深い記事だ。
AERAの記事によると、
「0〜1歳児の親で、金銭的な理由から
「子どもをもっとほしいが難しい」と考える人は、
年収400万円未満だと約91%、同800万円以上でも
約68%いることが、ベネッセグループと東京大学
調査でわかった」というのだ。
確かに400万円以下だと厳しいと思うが、
800万円でも難しいとなると、
多くの人は2人以上の子が持てないことになってしまう。
こういう調査結果が出る要因として、
子育てに関するネガティブ情報が多すぎるからだと思う。
FPなどお金問題を語る人が危機感をあおりすぎる。
FPの人というのは、「そのままで大丈夫」と言っていては
商売にならないので、「子育てにはこれくらいかかる」と
いって高めの金額を設定し、「これを確保しなくてはいけない」
といって資産運用や家計管理を指南するなどして商売する。
それだけならばまだいいが、保険商品や投資商品を宣伝する
目的で指導するFPもいるようだ。
こうして危機をあおっていると、どんどん人々は不安になり、
子どもを産まない選択をする。
ただ、それでも大丈夫だ。
悲観的な性格の人は子供を産まず、楽観的な人が子供を産む。
すると、楽観的な人の遺伝子が継承されていき、
どんどん楽観的な人が増える。だから子供も産むようになる。
古代の人類は悲観的で危機管理能力に優れた人が生き残ったが、
いまは楽観的な人が生き残っていく。
危機感もほどほどにね。