本当のカッコよさ 

微笑ましい話題だった。
日本代表の本田圭佑選手が、
終戦翌日のインタビューで
「今は清々しい気持ち」というところを、
「きよきよしい」と言った記事を読んだ。
最初、微笑ましい間違いだなと思って笑ったのだが、
よく考えると、なんでこんな間違いが起こるのか。
何か文章に「清々しい」と書かれていて、
それを「きよきよしい」と読んだのならわかる。
昨今のアナウンサーでもやりそうな間違いだ。
でも、「きよきよしい」ということは、漢字で
「清々しい」を目にしていたことになる。
この意味を「すがすがしい」の意味でとらえるのは、
「きよきよしい」と読んだら難しいのではないかと思うのだ。
ともかく、私が感心したのは、そのあとの本田選手の対応。
「お恥ずかしい。漢字が苦手なので」
と素直に間違いを認めたこと。
間違いを素直に認めることができるのが一流のメンタリティ
だと思う。
人がどう思うかを気にして、(この場合は自分がバカだと思われない
ようにして)「いや、そういう意味じゃなくて」なんて
変な弁解をするような人は、サッカーの練習でも、
人が見たらどう思うかを気にして、自分の能力と向き合えない。
人が見たらバカかと思えるような、基本的な練習を愚直に延々と
できる人しか、超一流になれない。
本田選手のカッコよさは、こういうところにある。
若いスポーツ選手は、こういう本当のカッコよさこそ
見習ってほしいな。