いじめはなくせる

道徳が小学校で教科化され、来年から中学校で教科化される。
教科書を販売している版元の人に聞くと、
やはりいじめの問題が大きいからだという。
まず学校関係者が、いじめを発見したり、どう対処するかも
大事だが、いじめをさせない雰囲気づくりをするような
工夫をしてほしいと思う。その際、
「自分がされたくないことは、人にもしない」
ということを徹底させることだ。
相手がどう思うかはわからないから、
単純に言ってはいけない言葉、やってはいけない行動を
定義するだけでは物足りない。
それが以外の言動ならOKと取り違えてしまう子が
出てくるからだ。
だから、判断基準を「自分がされて嫌なこと」にすれば、
その子の中で判断ができる。
それでも、相手が嫌な思いをしたときは、
そこからは個々のコミュニケーションである。
「イヤな気持ちになるとは思わなかった」
「こういう理由で、イヤな気持ちになった」
こういうコミュニケーションがあれば、
必ず相手の気持ちや立場は理解できる。
こうしたやりとりを積み重ねていけば、
思いがけず相手をイヤな気にさせることは減る。
相手が嫌な気持ちになることをわかってやっている場合には、
いじめる子の内面を探っていく必要がある。
ともかく、いじめはなくすことができるという気概をもって
親も取り組んでいきたいものだ。