マラソンは人生によく例えられる。
これって人生の晩年にも言えることだね。
マラソンは始める年齢にもよるが、30代ではじめたら
40代でピークが来るし、40代ではじめたら50代で来る。
もちろん、10代で始めたら30代前半でピークが来るわけだ。
50代になって「練習量を増やしてもタイムが向上しない」
という人がいるが、そういう人はもうピークに来たということ。
そこでやめる人と続ける人が分かれる。
タイム以外の楽しみを見つけられる人は続けられるし、
見つけられなかった人はやめてしまう。
ランニングが楽しむための手段だった人は続けられるが、
ランニングが自分向上のための手段だった人は、
タイムが伸びないと向上していると思えないので
面白くなくなり、やめてしまう。
人生もまったく同じことが言える。
仕事で成果を出したり、家族ができたりと、
破竹の勢いで突き進める時間は限られている。
マラソンのタイムのように、収入が増えるといった即物的な
ものだけを目的にしていると、増えなくなったときに
面白くなくなってしまう。
人生の秋を迎えたら、即物的なもの以外の目的を見出すことだ。
ランニングの世界では盲目のランナーの伴走をはじめる人がいる。
こういう人はタイム以外の楽しみを見つけ出せた人だ。
４３歳。
私自身の季節もそろそろ暑さの盛りは過ぎ、涼しい風が吹き始めている。
いろいろなことを楽しむには絶好の季節だ。
