楽しんで勝てるか②

一般に「楽しむ」というと、レクリエーションを思い浮かべる。
あるいは趣味だ。
あるいは、冗談を言って笑いあうことだ。
気楽に、安寧な状態で、リラックスしている状態を
「楽しい」という。
一方で、なんだかゾクゾクする感じ、ワクワクする感じ、
充実していると思えるとき、それも「楽しい」ときに違いない。
これは趣味に没頭したり、リラックスしている状態はとは違う。
ウキウキワクワク、充実していると感じられるためには、
選手自身がその競技を自分からやりたいと強く思っている必要がある。
やらされているものは、スポーツにしろ、仕事にしろ、
おもしろくないものであり、楽しめない。
それにとても疲れるのである。
人から言われてやらされるのではなく、
自分がやりたいと心から思って取り組むことだ。
そうすれば、しんどい練習も耐えられる。
「しんどい」は「つらい」とは違う。
しんどくても楽しいのは、自分がやりたいからなのだ。
やらされる「しんどい」練習は、「つらい」ものに違いない。
海外のスポーツ選手が「楽しめ」と言うのは、
主体的に取り組みなさい、という意味なのだ。
これは仕事にもまったく当てはまる。
疲れるのは、「やりたいこと」ではなく、「やらなければいけないこと」
ばかりで頭の中が満たされているときだ。
自分がやりたいと思い、主体的に取り組む仕事なら、
そんなに疲れないはずである。
しんどい仕事も楽しい仕事にできる。
主体的に仕事に取組み、
「充実している」という感じを得られるように、
ワクワクする仕事を、今年はしようと思う。