お客様は神様ではない

お金を出せば、何を言ってもいいという人がいる。
お客さんとして王様のようにふるまう人がいる。
自分はお金を出しているのだから、
わがままが許されると思っている。
こちらの仕事を信用しておらず、
そのくせわからないことは頼ってくる。
誠に都合がよい。
だいたいそういう人は相手を下に見ており、
自分が教えてやろうという意識の人もいる。
昔、「お客様は神様です」という人がいたもんだから
勘違いする人が出てくる。
お客と店員というのは、対等な関係であるのがよい。
ニューヨークを旅行したとき、サンドイッチ店ではどっちかというと、
店のほうが立場が上のようで、客は店員に注文するときも、
丁寧な言い方であった。
「ハムとチーズでいいか?」と店員に聞かれ、客は
「イエス、サー」と言っていた。
サーというのは、旦那様という意味で、かなり丁寧な言い方だと
聞いたことがある。
日本と正反対だ。
店の人に対してフレンドリーであるのはいいが、
下に見た横柄な態度はいただけない。
そんな人を見かけて、反面教師にする今日この頃である。