インターンの意味

ある人間関係のつながりで、わが事務所にある女子大から
インターンの学生がやってくることになっている。
1週間も仕事の真似事をするという。
私らのときにはそんなんなかった。
そもそもアルバイトやりたい放題のご時勢に
インターンをやる意味がどれだけあるのかな。
会社が学生にお金を払うわけではないし、
学生もお金がもらえるわけではなく、単位がもらえるという。
仕事っていうのは、労使の関係が成り立っていないと
本当の意味で大事なことは学べない。
もっというと、誰からお金をもらっているかということを
意識してはじめて学ぶ。
アルバイトで接客をやったことがある人は明らかだ。
「この客がお金を払うから、私の時給が出るのだな」とわかる。
でも、接客以外の仕事では、誰がお金を払っているのか見えにくい。
お金はいつでも銀行に振り込まれ、キャッシュが飛び交うことはない。
だから、「お客さま」が誰だかわからなくなってくる。
最近の企業の不祥事なんか、誰がお金を払ってくれているのか
わからなくなった人たちがしでかしたことではないか。
お金を払わないでいい人にちゃんとした仕事を振るわけはないし、
お金をもらわない人のためにがんばろうと思えるわけもない。
たぶん、まともな仕事は任せられないと思うけれど、
空気だけは感じてもらえるかもしれない。
それだけで十分というのなら、なんとも簡単な単位である。