オス猫の生き方

生物系の番組はよく見ているが、
今回のNHK「ダーウィンが来た」の猫特集はおもしろかった。
相島という、野良猫(最近は地域猫というらしい)がたくさん暮らす
島で、若いオス猫の生き方を追ったドキュメント(?)だ。
春とか秋になると、猫の異様な鳴き声を耳にすることがある。
あおの鳴き声が何なのかや、若いオス猫が群れを離れて
独りで放浪するのはなぜなのかを探求している。
オス猫は、自分の遺伝子を残すために、血縁でないメス猫を
求めて旅に出る。
その地では食料も確保できなければならず、なかなか過酷だ。
同じようなオス猫と、メス猫をめぐって戦う。
こうした行動をエクスカーションというのだそうだ。
猫の異様な鳴き声は、オス猫同士が強さを競っている戦いの場なわけだ。
群れを離れてメスと食糧を求めて新天地を目指すのは、
ライオンの生態とよく似ている。
飼い猫であっても、その本能があるので、去勢されていない限り、
外へと新天地を目指す旅に出る。
そうしてストレスとケガが絶えないので、
飼い猫の寿命は14年だが、野良猫は5年なのだそうだ。
生物の多くのオスはつらい生き方なのだが、
ここまで寿命に差があると、なんか気の毒になるなあ。