ハエも人間も大差ない

「ハエでも彼女に拒否されると、酒浸りになる」
ことが研究によって証明された。
2012年3月16日、『Science』誌」に掲載された論文によると、
メスが目の前にいるのに交尾できない状態が続いたオスの
ショウジョウバエは、アルコールを好んで飲むというのだ。
オスをふたつのグループに分けて、交尾ができるのとそうでない状態に
それぞれを置いた。
その後、アルコールを含む水溶液と、アルコールを含まない水溶液を
置いておくと、交尾の相手を得られなかったオスは、
好んでアルコールを摂取したというのだ。
さらに、そのあとで交尾の機会を得ることができると、
アルコールに向かわなくなったこともわかった。
つまり、脳に刺激という面では、性行動もアルコール摂取も
同じ脳への報酬ということができるため、
交尾で報酬を得られれば、アルコールで報酬を得ようという気は
なくなるが、そうでない場合はアルコールで代替しようとするわけだ。
アルコールが飲めない人は、ドカ食いに走るかもしれない。
糖分も脳への報酬となるらしいからね。
脳は報酬を求める。報酬というか、要は快楽だね。
この研究が進めば、性犯罪とかアルコール依存症などに
役立てられるかもしれない。
それにしてもハエと人間が同じ行動を取るとはね……。